“解き”“放たれる”

誰にだって人に言えない事はある。

私の“それ”はとびっきりの秘密で

ずっと喉元まできては腹の奥底まで下る作業を繰り返していた。

この秘密が外気に触れれば

目の前に綺麗に咲いている花々が

一瞬で散ってしまうと確信していたから

外気に触れた秘密は花々を枯らさなかった

花々はより一層凛と咲き誇った